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東京モーターショー 2015

2015年に開催された東京モーターショーにプレスとして参加。

自身、レーサー経験もある、編集・イトウヤスヒロがレポートします。

『あこがれのモーターショー』

モーターショーと聞くとわくわくが止まらない。子供ころから、50歳目前となった今でもそれは変わらず、ずっと大好きだ。最近、クルマに興味がない人が多いと聞くが、そんなのは嘘だということが、モーターショーの会場に足を運べばすぐわかる。確かに目をキラキラ輝かせているのはオジサンが多いが、それでも、年齢、性別関係無く、国籍も関係なしに、モーターショーにはあらゆる人が世界中から集まってくる。みんなクルマに夢を見ているんだ。

『トヨタSFR』

トヨタのコンセプトカー。重量は1トンを切る後輪駆動。昔、乗っていたKP61スターレットみたい。せせこましい峠でミズスマシみたいにすばしっこく走りそう。蛍光イエローに顔はちょっとフグみたいで可愛いだけでなく、男っぽさもある。いい感じ。

『ヤマハ ロボット』

ヤマハ社長が、布のベールに包まれた、ロッシのライバルを紹介しますっ、というから誰?誰?少なくとも日本じゃねえな、と思っていたら驚きのロボット君でした。お掃除ロボットは部屋を掃除してくれるけど、彼は俺の代わりにバイクに乗ってツーリングに行ってくれる。いらねえWWW。...でもまじめな話、レーサーがメカニックにインフォメーションを伝えるときに儀濁音をよく使う。「2コーナーの立ち上がりで、アクセル開けるとリアがツーーーツツーーババババーーと跳ねるんだよ」みたいなことをもっと的確にデジタルで表現するんだろうね。バイクの進化には役立つね。

『スズキ アルトワークス』

軽自動車のスズキ・アルトワークス。アルトRSより一段スポーツ寄り。RECAROのバケットシートがホールドもよく、腰も疲れず長距離ドライブもこなせそう。

『ヤマハ コンセプト スポーツカー』

バイクのヤマハが小型4輪スポーツカーを計画。ぜひ出して欲しいっ。200万円以内なら買う!日本的な繊細な曲線が素晴らしく美しい2000GT。ジェームズ・ボンドの映画で、ショーン・コネリーと浜三枝さんが乗ったホンドカーだって、全部ヤマハが作ったんだから。やっちゃえ!

『ケンオクヤマ デザイン』

フェラーリのデザイナーを務めた世界的なデザイナーである日本人ケン・オクヤマさんのスポーツカー。これまた美しい。ノスタルジックでイタリア的な最後の最後の板金は職人が手で叩いています的な金属を感じるけど、グラスウールを削って作った複合した複数の曲線の中に最新テクノロジー。リヤウィングはないけどリヤカメラが付いています。ロータスがベース。

ちなみにケンオクヤマさんデザインのヤンマーのトラクターがこれ。こんなにかっこいいなら、畑でナンパもできるかな?

『ラヂカル』

レーシングカーに見えるけど、市販車よ。イギリスにはバックビルダーという家の裏庭でクルマを作るメーカーがあるんだけど、その一つ。ニュルっつう世界中のメーカーがタイムアタックするサーキットであのど素晴らしいニッサンGT-Rよりもっと速いんだから、スピードはお墨付き。スズキ隼のエンジン積んだモデルもあるでよ。

『2015年現時点ランキング1位のロッシ』

46番ロッシのバイク。今年はロッシにチャンピオン獲って欲しいけど、マレーシアGPのマルケス押し出しのやり方は醜いねえ。完全にアウトやろ。でもでもダーティだろうとチャンプ獲ってね。(2015年11月5日時点)

『バイクのヤマハ×音楽のヤマハ』

ヤマハは同じブランドで会社は2つ。音楽と発動機。2社がコラボしたデザインの一つがこれ。ライダーからするとどう乗るんだ、どうホールディングするんだ、って思うけど、素直にかっこいいね。喧嘩してイノベーション起こそうよ。

『ポラリスの4輪ビークル』

ポラリスって誰も知らないだろうけど(知っている人ごめんなさい)、オフロードビークルっていうニッチな世界でダントツ1位、軍用で採用されているメーカーなんです。

本物にしか出せない匂い漂う小型・軽量・超ロングストロークのサスと無骨で骨太すぎるフレームが支える本物の4輪。軽量×4駆×ロングストローク。窓ガラス、ドア無し。日本が誇るジムニーより、ずっとハードなスコープを目指しとるだろうから、どこでも軽々と行けるすさまじい機動力。名古屋のホワイトハウスさんが代理店です。

『ホンダNSX』

バブル最盛期の89年にデビューした初代NSX。この時に自分も社会人になりました。初代NSXでは出来ないと言われた世界初のオールアルミボディを採用。普段使いできる使いやすさで、その後のフェラーリやポルシェのクルマ作りに大きな影響を与えた。

新型NSXは4輪駆動を独立したモーターで制御するハイブリッドスーパーカー。早朝の住宅街を出るときはご近所に気を使うことなく、モーターだけでプリウス並みに静かに出かけられる。天候悪くなっても安心して走れるんだろうなあ。

『シビックタイプR』

FFってフロントエンジン、フロントドライブの略だけど、FFで世界最速のクルマ。最高速度270km/h。シビックってポジションは大衆車なんだけど、これは500万円近くもする。同じ速さは4輪駆動にすればずっと簡単にできるのに、FFという縛りの中での速さを求めすぎて価格は本来のポジションからはみ出した。スタイルだって純粋なスポーツカーのようにわかりやすい美しさはない。でも異様なオーラをかもし出している。こんなわかりにくいクルマを買う人はきっと枠をはみ出し、自分だけの物差しを持った人。こんなクレイジーを許すホンダという会社、好きです。

『マツダのSUVコンセプトカー』

うちの奥さんは広島風お好み焼きが大好物。自分は広島製のマツダ車が大好物。マツダのデザインは素晴らしい曲線できた面の張りが特徴。日本的な繊細さ。ライトを浴びた時にいろんな角度から違った顔を見せる。ため息が出るくらい美しい。でも本当にカッコいいラインはライトじゃなく、太陽光の下で見たときにわかるんだよね。

クルマとバイクって何でこんなに夢を見せてくれるんだろう。移動の自由、スピードを与えてくれる。機会だけれど、作り手の魂が宿った生き物。来年もその次も、ずっと楽しみです。ご覧いただいてありがとうございました。(イトウヤスヒロ)

以 上


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